360度のVR動画・静止画の費用・活用例について！業者の選び方もご紹介

企業向けに動画制作を行っている会社は、具体的にどのような内容の動画になるかによって、見積もりを出してくれます。当然ながら、制作に手間や専門的なスキルが必要となるものであれば、コストはかさんでくるでしょう。

その中でも360度VR動画は、撮影や編集において通常の動画とは異なる工程や機材が不可欠となります。そのため費用は高額になることが多いのが特徴で、VR動画を頼むときは、費用はできる限り多めに見積もっておいたほうがよいでしょう。

相場はいくら？

360度のVR動画は、実際に商品やサービスを利用しているようなバーチャル体験が可能となる特殊な動画です。そのためプロモーションとしては高い効果が期待でき、ユーザーの中でも話題を呼びやすくなるのがメリットとなります。

しかし、制作には多くの費用がかかることが想定されます。具体的な費用相場は、以下のとおりです。

• 撮影：3万～30万
• 編集：3万～30万
• 音響・効果：1～5万
• 3DCG制作：最低でも40万前後
• キャスト：5～30万

ここにプラスして、交通費や宿泊費などの諸費用が加算される場合もあります。

これらを合計すると、どれだけ安くても、360度VR動画には10万～50万円程度の費用が必要になることがわかります。あとは動画の尺やクオリティ、要望、3DCGをどれだけ多用するかなどで費用が変わってくるため、こだわり次第では、何百万もの費用がかかることも十分に考えられるといえるでしょう。

金額は会社ごとに異なる

以上の費用相場はあくまで目安なので、依頼の際には参考程度にしておきましょう。実際に見積もりを依頼すれば、相場とは違う費用が必要になることも少なくありません。

また、制作費は依頼する会社ごとに変わってきます。スタッフのVR動画撮影・編集の技術力、使用する機材の費用などが会社ごとに異なるからです。

安心して360度のVR動画を外注する際には、あらかじめいくつかの会社に見積もり相談しておくことをおすすめします。業者の選び方について詳細は後述しますが、どの会社を選ぶかでコストが変わってくるという点はまず知っておきましょう。

360度VR動画制作プロジェクトを進める際には、やはりプロジェクト立ち上げの段階で、VR動画には具体的にどのような活用事例があるのかを見ておくのが望ましいでしょう。

一般的にVR というとVR ゴーグルやVR ヘッドセットが必要だと勘違いされていますが、グーグルのストリートビューのようにパソコンならマウスを使って空間内を見渡すことができ、スマートフォンやタブレットでも指でスワイプすることで同様のバーチャルツアーが可能です。

IT技術の発展に伴い、VR動画がビジネスの場でも注目されるようになったのはまだまだ最近のこと。そのためなんとなく360度VR動画を導入したいとは思っているものの、具体的にどういった活かし方があるのかは把握できていないという方は多いのではないでしょうか。

また、あらかじめ活用事例をチェックしておけば、自分たちではイメージしていなかった別の使い方ができ、売上向上などの効果につなげられる可能性があります。360度VR動画制作を検討する際には、以下の事例を見ておきましょう。

マンションの内見

よくあるのは、マンションなどの不動産における内見です。VR技術を応用すれば、実際にその物件を訪問して見学しているような感覚で、オンラインで内見ができるのが特徴となります。360度VR動画なら、実際に現地に行って見学しなくても、遠方でもマンションの中がわかるのです。

また、完成前の新築物件にも活用できます。通常であれば新築物件は、完成するまではその中を見ることができません。しかし、VR技術を使えば完成前であっても顧客に中身を見てもらうことができ、早い段階で購入の意思決定につなげられるというメリットがあります。

取り壊し前または引っ越し前の物件、施設の保存

思い出のある取り壊し前の物件や施設などを忘れないために、あるいはサンプル保存としていつでも過去へと戻れるツールとしても活用できます。

バーチャルショッピング

通常のネットショッピングは写真やテキストのみで商品の情報を見るため、「思っていたのと違った」という失敗はよく見られ、ネットショッピングにおける大きな課題だといえるでしょう。

しかし、実際に実物を見たり実店舗を歩いたりするような感覚を味わえるVR動画のバーチャルショッピングは、商品の特徴をよりリアルにとらえられる点が大きな魅力です。今後バーチャルショッピングをいかに普及させられるかが、経営者にとってはコスト削減につながるポイントになるとも言われています。

バーチャル展示会・ギャラリー

商品の展示会や絵画の個展などに仮想空間上で観覧することができます。

それぞれの商品、作品のところにリンクボタンを配置してクリックすることで大きく画像を見ることができます。

新人研修

360度VR動画を使った新人研修も面白い活用事例の一つです。研修やトレーニングの際には、実際に店舗に立つ前は座学が多くいまひとつリアルに業務シミュレーションができないのが難点となります。そのため、店舗に立ったときのギャップの激しさに困り、緊張や戸惑いから業務に集中できず悩んでしまう社員は少なくありません。

その点、VR動画を使った研修やトレーニングでは、顧客や店舗の様子を360度VRで再現し、仕事の様子をわかりやすく体験できます。社員は必要以上に緊張することなく仕事のシミュレーションができ、仕事を覚えやすいのです。

VR動画を自社で制作するには専門のスタッフが必要となるため、やはり動画制作を考えるとなった際には、別会社への依頼を積極的に検討したいところです。

しかし、特に初めて動画制作を外注するとなった場合には、「外注ってそもそもどうなんだろう？」と不安に感じることもあるでしょう。特に360度VR動画となると、特殊な動画になるため依頼には慎重になるものです。

結論から言うと、VR動画の制作依頼は非常におすすめです。

こちらでは、外注がおすすめの理由を見ていきましょう。

実績豊富だからこそ品質に期待ができる

VR動画の制作を信頼できる業者に相談すれば、専門の会社だからこそ高い品質が期待できる点がメリットです。自社でなんとか制作したVR動画では、品質に不安要素が残るのが正直なところではないでしょうか。

社内にVR技術や動画編集について長けているスタッフがいない限り、思い切ってアウトソーシングしたほうが、動画制作の目的を達成できる可能性が高くなるといえるでしょう。コスト削減のためにと自社で中途半端な動画を制作しても、結果としてプロモーション効果が出ずに本末転倒になってしまう可能性さえあります。

単純な動画制作だけでなくあらゆるサポートも頼める

動画制作会社は、基本的に動画に関するあらゆるサポートやコンサルティングなども行う場合が多いです。例えば制作したVR動画をどう配信するのか、どこで活かすのかなど、具体的な提案を行うため、多角的なサポートに期待ができるという意味でも依頼するメリットは十分にあるといえるでしょう。

自社で制作する手間を大幅に軽減できる

自社の手間負担を大幅に軽減できるという点もメリットです。特にVR動画について一から学んだうえで機材をそろえ、撮影・編集を行うのでは、相当な時間と手間がかかります。もちろん機材をそろえる費用も必要です。

しかし、他社に360度VR動画制作を依頼すれば、基本的に自社でスキル学習や撮影、編集の手間をかけることはなくなります。本来の業務に集中しながら動画完成を待つことができるため、予算とも相談しながら、やはり外注は積極的に検討するべきだといえるでしょう。

続いてチェックしておきたいのは、VR動画制作を行ってくれる業者の選び方です。VR動画制作が可能な業者・会社はさまざまあるため、依頼を考える際には、自社に合った会社を選ぶことが重要となります。業者選びの際には、まず以下の点をしっかり押さえておきましょう。

VR動画制作の実績を見る

まず把握しておきたいのは、360度VR動画の制作実績です。制作会社によって、なにを得意としているのかは異なります。より希望に沿った動画を制作してもらうためにも、これまでどのようなVR動画を作ってきているのか、その精度と品質も見ながら、公開されている作品をチェックしましょう。そして、自社の要望に応えてくれそうな業者なのかをまず見極める必要があります。

総合的なサポート力を見る

業者の持つサポート力を総合的に見て依頼すべきかどうかを判断することも大切です。コンサルティングや動画マーケティング、その他アフターサービスなど、どういったスキルとサポート力があるのかを見て、VR動画制作においてトータルサポートをしっかりと行ってくれることに期待できるかどうかを見極めていきましょう。

見積もりを比較する

見積もりを比較して信頼できる業者かどうかを判断することも欠かせません。VR動画制作において、費用は気になるでしょう。予算内で依頼できるかどうかももちろん大切ですが、見積もりのわかりやすさやその時の担当者の提案や説明もきちんとチェックしてください。なぜこの金額になったのか、わかりやすく丁寧に見積もりの根拠を説明してくれる業者なら信頼できるでしょう。